2025年末年始2026

一個前の投稿をこれにすればよかったのにー(>_<)損した気分です。

年末年始の予定です。抗がん剤とか皮下点滴とかのある程度決まった周期での通院治療が必要な方は5500円不要。こっちで提案したプロトコルやのに言われた日に来て追加料金いわれたら怒られらい。

今年はパンダCT(あいつCT持っとるけど何もせんやん)って言われないように色々とプレッシャーを楽しめた年でした。

CTあっていいなぁって思ったこと

当院には割と激しめの内分泌とか好きな獣医がおりますので、クッシング症候群の子にアドレスタン内服始める前に『ネルソン症候群』を回避するためもあっての検査。プレーンで頭部胸部腹部みて動脈相と門脈相で腹部みて90秒で頭部みて120秒で腹部みるってやつ。

とか

鼓室包汚いネコけっこうおる……イヌも……(歯科処置の時見つかる事多い。腹側鼓室包切開で良いケースはけっこうイージーでやりやすい)

とか

以前勤務してた時に画像係(そもそもそんな係ではなかったハズ…)に「今日の夜手術するけんCTよろしくねー」って気軽に酷使しまくってたけど、今の当院の体制だと自分でCTからやらねばならず……心の底から謝りたいです「あの時はごめん」…って気持ちが芽生えた事

とか

(自分でやってみてこんなオーソドックスな門脈シャントもCT任された側はけっこう大変なんやって……お・も・い・や・り大切)

DLSSの手術で減圧だけやなくて椎間孔狭窄しないように椎体固定する事が若い大型犬とかで多いのですが…そのスクリュー刺すためのパイロットホール作って脊柱管にいってないかの確認CT

とか

CT様様でまさに宗教です(笑)ないと不安。

電メスとかシーリングデバイス教もあります。ないと不安。

体に負担かかるからやり過ぎるなって言われてても高強度のインターバル練習高頻度にしてしまう自転車業界のパワトレ教もあります。やらな不安。

・・・・・(汗)                         以上

2025年11月

このHP生きてます投稿。

ここ1年?フェンタニルが入荷しにくい時が続き、外科をやってる病院がみな苦労した期間がありました。その間に、若い動物ではモルヒネで代用出来ないか試みたり、ブプレノルフィンで試みたり、何れもフェンタニルの代わりとしては全く役不足でプレ敗血症~敗血症状態で挑むような手術や、術後の全身性炎症反応症候群リスクが心配される症例では使いものにならない印象で、サバイバルレートが少し下がってしまうと体感しました。

んで、コストがかかる事はとりあえず手出さないのが開業獣医の貧乏根性ですが…仕方なしにレミフェンタニルの出番が多くなってきます。人の麻酔ではレミフェンタニルの登場前後で麻酔が変わったとまで言われていますが、獣医療ではコストパフォーマンスが悪いので多用はしにくく、多用しないということは期限切れ起こすので買わないということに繋がります。貧乏根性はとても大切です。

フェンタニルが入荷出来ない期間が続きすぎてイライラしてしまいレミフェンタニルたくさん買って、例にならって当院でも麻酔が変わりました。結果自分の貧乏根性を恨み恥じました。良いと言われているものはさっさと多用しろって話です(笑)

増えた麻酔のパターン① がっつり開腹する時。術後用の弱いフェンタニル用量で作った点滴を術中から流しながら(レミフェンタニルいきなり作用切れるので)、術中レミフェンタニル40μ/kg/hに近づけてCRI、で人だと術後覚醒前にTAPブロックするみたいなんですが、当院では手術前に仰向けで毛刈り消毒途中までした後にTAPブロックしてます。そのあとTAPブロックした領域を再び仕上げ消毒してると皮膚の上から撫でつけてさらにいい感じに筋間に局麻の液体が広がってるように思いこんでます(笑)TAPの手技自体はめちゃ簡単で、最大のポイントは手術台と壁の間にエコーが入るかどうかだと痛感してポータブルなエコーを導入しました。利き手やブロックしたい場所によってエコーを置きたい場所が変わりますが、小さいエコー大好きです。麻酔が好きな獣医が好きな医療機器ナンバーワンが電卓(医療機器か?)でナンバーツーくらいに小さくて可愛いエコーがくるくらい大好きです。

手術台と壁の間って、広大な手術室を誇る二次診療機関以外では意外と狭くあれこれ置けないんです(汗)ここに滑り込めるエコーのサイズ感が最重要

はい、かわいいです。

結構長くなったのでパターン①で終わりにします。             重松

2025年8月3日

不本意ながら午後は休診させていただきます。

コロナ前、おんまくの花火の日に西条に帰宅するスタッフがめちゃくちゃ帰るのに時間がかかった事から、おんまくの花火の日はスタッフを交通マヒから守るために午後休診にしています。

実際コロナ~コロナ明けでそこまでの渋滞には見えないのですがそのうちまたひどくなりそうです。これが、有事の際(災害など)のシュミレーションとなって交通がマヒすることに対しての対策をたてるデータ集めなどに役立っている事を心から願います。そうでなければ、重松はこうゆう日常生活が乱れるイベントはけっこう嫌いな方です(苦笑)

交通マヒに関連して重要な話↓

自転車はこうゆう時でも無敵です!どんだけ車渋滞しててもスイスイ帰れます。

サイクル事業推進企業APC(←今治市のやつのパクリ)からのおすすめ

ロードバイクロードバイクいわずに壊れるところがほとんどないシングルスピードのピストバイクによる通勤を推奨します!風で倒れただけでディレイラーハンガーが曲がったりするロードバイクと違って、ピストは投げてもこわれません(笑)し、今の高すぎるカーボンディスクのロードバイクと比較して鉄のピストバイクは手軽な価格帯で作れます(多少邪険に扱える……)。車通勤だと同じ景色に飽きて運転が雑になったり眠くなりますが、自転車通勤は四季を感じ取れます(うだるような暑さ………)。本当にお勧めします。市からはそうゆう事を推進している企業に、ポンとおけるシャワー室などの補助がもらえたりしたら、もっともっと朝から50キロ乗って出勤とかする健康的な今治市民が増えて今治の経済の底上げになると思います。

投げても壊れないシンプルな構造。美しい。プレミアムラッシュっていうピストバイクメッセンジャーの映画みんなも見てみてください。

以上、午後休診のお知らせでした。

2025年4月

もっと投稿した方が良いと言われて投稿する回です。

集客というよりはこのHPのカレンダー信じていいかの確認のための投稿なので……、そんな事言われてもって感じです。インスタってなんなん、エックスってなんなんって感じです(笑)

3分のすぐ終わる曲より演ってると10分前後になってしまったような没入できる曲の方が好きだし、ショート系の動画や写真サイト(←言い方(笑))よりもステッドマンや広辞苑みたいなボリュームのある紙の方が好きなので…(ホントに持ってます)。今回も少しくどい内容でお届けしようと思います。

今回は当院の神経外科にします。

歯の時も言いましたが、当院は何の専門でもないです。むしろ日本の獣医療で専門科が名乗れる状況自体がごくごく稀だと思いますので、先におことわりの文言を。

常々、オンでもオフでも(←言い方よ)「対応の早さ」=「誠意」だと思ってる部分があって、今も昔も何でもすぐに手術しようとするタイプなんですけど、まさにこれが、我々が置かれているそんなに進んではいない医療状況における神経外科にマッチするような気がしています。いいタイミングで誘われたらフラフラ遊びにいくけど、社交辞令かなんかしらんけどいつか呑みにいこうねーみたいなのは最も嫌いな約束?でその会話に何の意味も感じないばかりかコイツとは絶対呑みに行かないなと確信する事って皆さんよくあると思うのですが、それです。

もっと端的に言うと、MRI撮らずに神経外科するんってどーなんっていう意見はわかるけど、いつになるか判らない検査は置いといてさっさとやるメリットありそうならさっさとやりましょうよっていう、野蛮かもしれないけど(重松的な)誠意に基づいた神経外科という事です。(くどい)

急に後肢使えなくなったとか、ぎゃんぎゃん痛がるとか、四肢麻痺とか、みなさん想像しているあの病気、椎間板ヘルニアは文句なしに「対応の早さ」=「誠意」で、治療成績にもろに結びつきます。

背中の骨のカタチ見ただけで犬種が判ってしまうやつ……。フレブルの困った後肢(不全)麻痺。若いフレブルで後肢の不全麻痺で椎体の奇形があってミエロCTで造影剤の入り悪ければ思い切って手術するのが良いと感じています。手術内容もおもいっきり振り切ってます(笑)5~6椎間ぐらいでドーサルラミネクトミーして椎体固定します。はっきり言える事は、胸腰椎脊髄障害グレードⅡぐらいで手術しないと手遅れになりがちです。もう一つはっきり言える事はリハビリにずっと通わされてるのはどーなん?…(汗

椎弓切除は絶対関節突起残す方の型で。幅広くやりすぎると良いように錯覚しますが変に肉芽みたいになります。椎体奇形で椎弓根(ペディクル)かなりわかりにくいので、感覚で刺すしかないような気がしてます。困らせてくるキュートな犬種、それがフレブル。

もう一つ若齢でリハビリ通院の餌食になってる事あるやつ↓

環椎軸椎不安定症。これだけだと正直レントゲンとその他のシグナルメントだけで手術に踏み切っても良い気がします。が、後頭骨形成不全の手術も同時にすべきか評価してからの方が無難かもしれません。思考回路停止型のリハビリ通院はあんまり好きではないです。

重松は何科でもなく、気持ち的にはなんでもまんべんなくなので、椎間板ヘルニアが緊急脊髄減圧科なら、V-Pシャントで脳圧も下げに行く事もあります。

同じように、椎弓切除からの椎体固定と同じノリで、開頭してプレートいれてしまう事もあります。これは神経科というか腫瘍科根性でしょうか。リハビリのヤツと同じで、意味のない称号かなんかわからん腫瘍科認定医もあまり好きではないです。一部だと思うんですけど全然腫瘍とらん腫瘍科もいます。

以上、電動ラウンドバー何本も焼き付かせて2本交互にオーバーホールしながら使ってる獣医の話でした(窒素気動のやつ買えって話よね…汗)電動の歯科用マイクロエンジンはもっともっと焼き付かせてますので早めに気動になってます(笑)

2025年3月

3ヶ月毎のこのHP生きてます投稿です。診療状況などカレンダーで確認できます。

今回は当院のネコさん診療の話にします。

ネコさんの風邪っぽいとかちょっと食欲ないとかってザラにある症状なんですけどとても難しいんです。若いネコさんの場合は特に、いきなり色々検査代がかかると思ってない飼い主様も多いのと。かと言って、血液検査レントゲンエコーみたいな一般検査をすればいいかというと、何か治療に反映出来る有用な情報が得られない事も多いので、検査とかなしでとりあえずの治療をしてみて改善すればOKみたいにしてしまう事が多いのです。あくまでも我々のような一次診療施設では。そして特に重松はそうゆうテキトー診療をよくやりがちです…………汗

◆そんななかで、近年モルヌピラビルの登場とエビデンスの蓄積で特に状況が変わったFIPの治療◆

腹水胸水でるタイプはPCRの材料である腹水が採取しやすいので今回はパス。

問題は、なんか決定打の少ない神経型。診断しても治療法がないし…と思って確定診断じたいあんまりされてこなかったと思われますが……最近当院では↓

鎮静CT(末梢血管造影しない時で呼吸止める必要ない時に重松が良くやる気管挿管不要で超お手軽CT)で念のため頭診て、寝てるついでに椎間板ヘルニアなどで刺しまくってるので元々腰刺すの好きなので(好き?)脳脊髄液を採取してPCRに送るという事をしています。軽い気持ちでいらっしゃった飼い主様に結構高額な請求をしてしまっています(汗)でも神経型はモルヌピラビルの効きがいまいちな時に用量攻めるかどうかとか判断迫られる事があるので確定診断あると迷いが生じません。検査大切。テキトー診療も大切。

◆ついでにもう一つ、軽い気持ちでいらっしゃった飼い主様に高額請求していまうやつ…鼻咽頭ポリープ◆

確かに過去の幼少期の長めに続いた風邪は関係ありそうなんですが、二次的に鼻咽頭にポリープが出来たりするやつ…治療は手術であっさりかもしれないけどとにかく診断までのプロセスが難しいやつ…。要するにネコ風邪手軽に治療してほしい飼い主様と鼻咽頭をCTで診てみたい重松のせめぎあいという事です。

鼻腔にマスが確認できます。細い内視鏡をめいいっぱいアップしたまま軟口蓋のやや奥まで突っ込んでポリープを肉眼的に確認して(Jターンって呼ばれてるらしい)、軟口蓋引っ張るか切開してアプローチして剥離切除します。

鼓室包が問題と思ったら、耳からもしくは腹側から鼓室包を液体がたまらない状態にしに行きます。重松はよく飼い主様にこう説明します「お茶碗の壁を壊して液体がたまらないようにする」「お茶碗の底に穴を開けて液体がたまらないようにする」って。これも、開けてビックリ高額請求に繋がる診断治療です(汗)ケンサタイセツ、テキトーシンリョウモタイセツ。

以上、今月は高額治療の話でした(汗

2024年12月

3ヶ月毎のこのHP生きてます投稿です。先月、ご縁があって(大好きな当院のお客様だったので)ネット上にその地域の病院とかを紹介する記事?をつくるにあたっての協力をさせて頂きました。

当然のようにインパクトを出しやすそうな「当院の売りとか得意分野」みたいな話になり…、盛って盛って手前味噌な事書かれるのは嫌な性格なので、○○出来たらこの子の治療上手く行くのにな△△あったらこの子の治療しやすいのにな~の連続でそれが元になって現状確かに色んな事をやってはいる状態になっていると答えました。

んで、何かやりたい事がある場合に、①実はまだやってないだけで自分次第ですぐ出来る事②なんかちょっとした条件あと一つくらいそろえばあとは自分次第な事③えらくお金(時間)がかかる事④夢みたいな事に分類して、いきなり達成しようとするのではなく、ちょっとづつ④から①に近づけていくようにしていると答えました。そうすると必然的に仲間も多めじゃないといけないし、○○やる道具も欲しいな~じゃなくて自分が経営者なのであればさっさと買わなきゃいけない訳なんです。

お勤めの方なら社内営業が肝になるだろうし、ギターヒーローになりたい少年ならまずママを取り込まないといけないという事です。(自分は頑張れる前提で)

「先生はマンパワーを大切にしているという事ですね」と落ち着きました………(汗

我ながらインパクトのある見出しや記事を書きにくい返答が出来たと思っています(笑)

2024年9月

3ヶ月毎のこのHP生きてますよ投稿の時期が来ました。カレンダーで診療してるか確認しながら、このHPしょぼすぎるけど今も現役なのかな?と心配になった方むけの活動です。もっと集客できるHPつくりますっていう営業は本当に要りませんm(__)m

俺のシリーズはお休みして、人生の局面について、弱小企業の経営をしながら考える事を書いてみます。

実の弟で、テストというゲームでハイスコアを出す事に長けていて、ちょっと高学歴で、ゆわゆる一流企業に就職したけど、すぐに「お勤めが向いてないかもしれ~ん」って言って、海外赴任希望~海外行って、海外でも仕事の飛行機乗り遅れたり、結局その企業の仕事はやめ、何してるのか判らないけど現地暮らしを続けている人が居ます。

重松はそのころ、勤務獣医をしていて本当にほぼ毎日病院に居ました。年間260日鍛錬するより365日鍛錬した方が良いだろうという極めてシンプルな考えに基づいて(誰かに感化された)の行動。なので、「お勤め向いてないかもしれ~ん」の相談の時もピンと来なかったし、こいつアメリカナイズされとるな(アメリカごめん)と、むしろ感心したものでした。

おじさんになっても実弟はその暮らしが続けられているのか何か月か前に帰省してた時に確認したら、現金を得ている方法の内容はあまり理解出来なかったけど、立派に生きているようでした。実際に海外で3か国語くらいをあやつり現地で人間生活を営んでいくのは、子供の頃に鍛え上げられた学習能力の高さが糧になってるのかなと思います。

現在の重松も同じような感じで、幼少期~多感な20歳前後~鍛錬の時期くらいまでに吸収したものを小出しにしてごまかしながら生きて行っている点で実弟と同じだなと…。オペ室に音楽聴く機械導入するも(医療機器導入みたいな言い方)チューブアンプのやつ買っちゃうし(笑)持ってきたCDも2000年前後5年くらいのそのころネオソウルとか言われてたジャンル持って来ちゃうし…(汗)

こうゆうふうに、自分の人生の局面が貯金を小出しにしていくタームに入った事を、嫌でもうすうす感じさせられながら、当院の従業員それぞれに、この人はここで働いてなにか貯金になるだろうか…なにか貯金させてあげれてるだろうか…などと考えながら仕事をしています。やっぱり後からは貯金はなかなか増やせない事を伝えたいけど上手く伝えられない…(汗

休診のお知らせ

2024年8月4日おんまくの日の午後は休診します。

花火前の車の動きを警戒しての事です。悪しからず。おんまくに限らず、日曜日とか、祝日とか、正月やお盆とかも、信仰心?の薄い重松にとっては仕事が乱れるので嫌なイベントでしかありません。ちなみに、電子レンジで必ず温めないと食えない米が入ってるコンビニ弁当も大嫌いです。

2024年8月21日終日休診です。当院2階の工事のためクレーン作業が6時間以上かかるとの事です。重松は現場には居ると思うのですが………。

2024年6月

春です。もうすぐ夏です。新しい従業員をみてる身分である私(重松)は、効率よく自らの経験を伝達できない己の語彙や学の無さを悔いる日々を過ごしています。

一番困るのが「麻酔器(人工呼吸器)の使い方」………

ということで俺の〇〇シリーズの歯科の続き(何が「ということで」なのか…)

今回は「当院の歯科処置:後編」後編は犬です。(何が「ということで」なのか…)

参考:下は結局犬でも全部抜歯しなきゃいけない根拠となり得るCT所見。猫はCT撮らなくても全臼歯抜歯(全顎抜歯)しろってエビデンスがあります。犬はそうゆうのは無くて困ってますが経験的に歯を残していたら敗血症を引き起こしそうなのが推測できる子にはCTで全顎抜歯しないといけない事を証明することも可能です。注目すべきは、この子の歯(門歯を除いて)はどれも動揺していなかった点です。動揺歯だけ抜歯して他は歯石除去のみという処置は広く行われていますが、意味の無い処置であるばかりか後述の術中敗血症で(獣医さん側も)危ない目にあう可能性が高いです。ヤメマショー。

本編:なんにも対策しないと犬の重度歯周病の麻酔管理はけっこう乱れる事が多い印象。いろいろな理由で麻酔処置の対象とされていないケースも多く、後手後手になってから麻酔かけてるのも一因か…。(ネコは早く抜けってエビデンスがあるからホント楽)「飼い主様が元気って言ってるし大丈夫だろう」と思っても、だいたい丸腰麻酔管理だとバイタル安定しないです。(けっこうあるあるパターンで歯科処置でバイタル不安定過ぎて処置を辞めたってのけっこう聞きます。術中敗血症と考えられてます。)歯全部抜いたりしてさらに上顎犬歯の抜歯窩(犬はだいたい口腔鼻腔瘻になっちゃってる:ネコはならないからホント楽)もダブルフラップでふさがないといけないし…時間がかかる処置。小型犬の下顎の第一後臼歯の抜歯なんかは下顎折れないようにほぼエレベータラグゼータに頼らない超オープン法(笑)で挑まないといけないドキドキ感も味わえます。超オープンにしてると、ここでは吹き出すくらい血出ちゃう事もありますし、止血剤突っ込んでアナフィラキシーみたいになった事もあります……(汗)止血剤はもれなく牛のタンパク含まれてるか……。

(いろいろあるんです)

麻酔管理の重要な一端を担う点滴は、この7~8年(ここやり始めてから)はシリンジポンプ2台(フェンタニル×リドカインとドパミン×ドブタミン)でなんとかなるなぁと固定されてきています。フェンタニル15μg/kg/hぐらいで十分、多すぎると午後の診療始めれなくなります(汗)リドカイン3~4mg/kg/hぐらいお勧めです。ドパミンだけだとなんか上手く行かないです。ドブタミンの前方拍出力必要???バカなのでよく解ってません。アトロピンは導入数分前に効かせないと途中で効いて変になります。無しだとフェンタニル徐脈おこりがち。フェンタニル徐脈にドパミン×ドブタミンは無効。終盤にはフェンタニル減らそうと思って同時にリドカイン減ってしまってそれまでリドカインによって副交感神経抑制されてたの解除された徐脈も起こりがちです(くどめの言い回し)。初期設定が高容量だと顕著に出る印象。上のリドカインの量だとあんまりおこらない。ブプレノルフィン中心に局麻ってのはあんまりうまく行かないのでずーと諦めてフェンタニルにしてます。「高齢だから抜歯はムリ」ってコロシ文句言ってる先生是非真似して下さい。

麻酔管理の重要な一端を担う呼吸管理は、ヒトのCOPDみたいになってるかもって思って行います。犬はタバコは吸ってないでしょうけど、重度歯周病の犬の肺を舐めてはいけません。

楽なパターン。導入直後プレッシャーサポートで「まあ落ち着け」って落ち着かせてプレッシャーコントロールに変えて、体重当たりの1回換気量稼げてるかんじならそのまま行きます、念のためPEEPは最低2くらいかけます。低圧気味の頻回気味換気を心がけます。この場合覚醒時はプレッシャーサポートに戻してサポート圧を少なくして自発呼吸を煽ります。呼吸数下げるよりサポート圧下げる方が有効に感じてます。覚醒長引く場合は躊躇なくプレッシャーコントロールに戻します。プレッシャーサポートでキレイにカプノグラム出ないでずーと覚醒しない場合、そこに見えてるEtCO2はかなり少なめに出てます。要するに回収漏れ。プレッシャーコントロールに戻すとEtCO2高くなってる事が確認できて、覚醒長い場合にずっとプレッシャーサポートでやってると……怖い事が起こる可能性が理解出来ます。

楽じゃないパターン。なんか肺が広がりにくい印象ならボリュームコントロールに変えます。ボリュームコントロールでは「吸気ポーズ」が設定出来ます。PEEPと組み合わせて、広がりにくい肺胞を一人も見捨てないような気持ちでほど良き設定を探ります。県大会行く時に部員全員分の旅費が学校から出ない場合、レギュラー&ベンチ以外の全員分の旅費をみんなで出し合う精神と同じです。気持ちが一つになります。吸気ポーズ欲張りすぎるとカプノグラムがヘナヘナになります。汚めの肺、心臓の外に圧をかける要素(PEEPと吸気ポーズ)……たぶんこの辺りに点滴にドブタミンもないと上手くいかない理由があるのかもと感じてます。同じく低圧気味の頻回気味換気を心がけます。起こす時はSIMV/PSにします。間欠的ボリュームコントロールの呼吸数を減らして間に自発(プレッシャーサポート)が入るように誘います。ドレーゲルの場合ボリュームコントロールで設定してた上限圧と1回換気量、呼吸数などが自動的に引き継がれていて、この子賢いなと感心します。ファビウスプラス8年酷使したのでもうすぐもっと賢い子来ます(わくわく)。

以上です。やっぱり、麻酔器の管理は上手く伝えられません。公文式で体と脳に叩き込むしかないと思います……。これは「当院の歯科処置:後編」だったはずです……。要するに、TPLOとか橈尺骨折みたいに局麻が完璧に利かせれる麻酔管理はめちゃ楽で、こうゆう麻酔管理のほうが難しいという事です。