なんと新年最初の投稿でした(笑)あけましておめでとうございますm(__)m
「俺の〇〇」シリーズしか企画がないので…第4弾「当院の歯科処置:前編」にしましょう…。
まず初めにおことわりの文言として…当院は歯科の専門性はかなり低めです。ホントなんにも出来ません。歯石除去と抜歯しか出来ません。本当に素晴らしい獣医療における歯科っていう分野は他にありますので探してみてください。私がやっているのは歯科じゃなくて救命…?的な感覚です。
◇毎年歯石除去したら犬の寿命が延びる??◇
このような報告(エビデンス?)があるんですけどそうゆうのは重松はあまり好きではありません。歯をキレイにすることはいい事だし、歯石除去はとても大切で重要な処置なので当院でももちろん行います。が、エビデンスを盾にしてやり易い(若くて麻酔で死なんやろって子)子に毎年毎年毎年歯石除去して、歳とって歯槽骨が垂直吸収されてきて感染源である歯を抜かないと生命に関わるような状況まで共に歩んできたのに急にタガを外したように高齢なので様子見ましょうと見放すっていう…十数年かけて作り上げられた壮大なスペクタクルを散見するのですが、それが好きではないという事です。犬の話です。後述しますが猫の歯石除去は(当院ではほぼ)ありません。
獣医や、何代も犬を飼われてきた飼い主様(要するに我々よりセンパイですよ)は、中間的な年齢に達した犬の歯の汚さで、この子の口が将来どうなるかは簡単に予想できると思うのですが、重松がやってるのはただ単に、遅延なく歯を抜いてあげてるだけです。(抗生剤発見前じゃないんやし今の時代に歯周病で死ぬのはかわいそうだから)。子宮蓄膿症見つけたら子宮除ける、胆嚢粘液嚢腫(になりそうな胆嚢)みつけたら除けるのと同じ感覚です。
◇いつ抜くか問題◇
(ここらでしんどくなってきたので猫:前編、犬:後編にすることに)
明白なのは猫。猫は歯周病(口内炎呼び方様々)とわかったら出来るだけ早期に全臼歯抜歯をします。1~2歳とかでも全然やります。昔から経験的に行われてきて成果を上げて来た猫の全臼歯抜歯ですが、猫では歯が無くなっても咀嚼筋の萎縮などネガティブな事が起こらない事が判って来て、「出来るだけ早期に」という部分が根拠に基づいたものとなって来ています。猫の全臼歯抜歯は全然経過観察する必要ありません。飼い主様が治らない事を理解して頂いて、その他費用面など問題なければ抜歯のタイミングです。
とは言いつつもかなり様子を見てしまってから行う猫の抜歯も多いです。その際に重要なのは、容赦なく犬歯(猫でも犬歯)も抜く検討と、歯が無いところも関係なく臼歯(臼歯があった部分)全域の歯茎を剥がして歯槽骨をデブリードする事です。血は出たら止める精神で挑みます。出血しないようにと控えめなデブリードは良い結果を生み出しません。安い止血剤スポンゼルとかで血止まります。
◇猫まとめ◇
猫の全臼歯抜歯いつやるの?今でしょ!別の表現でいうと猫の歯石除去や限局的な抜歯は基本的にほとんどありません(少なくとも当院では)。わかりやすいですね!
◇参考◇
知らない間に第1後臼歯の歯根の所から骨が溶けて片側の下顎骨折してて、もう片側の下顎折れたタイミングでいよいよ口が閉じれなくなってしまったネコさん……

困ります。非常に困ります。

下顎の骨折は整復してしまえば驚くほどすぐに食べる事が可能となります。
他にも歯周病口内炎の弊害?、歯周病口内炎の猫さんってだいたい血検するとグロブリンが高くて…その影響か…若いうちに腎数値あがって手が出せなくなってしょうがないよね~ってなってしまう印象です。やっぱ「出来るだけ早期」が重要そうです。以上「当院の歯科処置:前編」でした。後編は犬…犬はとにかく麻酔が難しい印象なので3ヶ月後は(いつのまにか3ヶ月毎(笑))そうゆう話になりそうです。
